この記事は、約 5 分で読めます。
この記事は、更新時の情報と筆者の考えに基づくものです。
おはようございます!
2024年第36週の土曜日、9月に入りましたが、まだまだ気候は「真夏」ですね。
さて、今週は「過去と未来」について、私の最近の「マイブーム」になっている考え方を書き留めておきます。
この考え方は、一見「気楽な楽観主義」のようでもありますが、いやいや、リーダーにはとても大切かつ必要なマインドセットだと思っています。
その考え方とは、タイトルの「過去は変えられる!未来は見える!」です。
このブログでは「10人~100人規模の中小企業経営者」の方々に向けて「経営脳の自主トレサポート」を目的に「もっといい会社」にするためのヒントを発信しています。初めてアクセスしていただいた方は、こちら(=「このブログについて」)をまずご覧ください。
過去は変えられない、ことはない
タイムマシンにでも乗って変えない限りすでに過ぎ去った過去は変わりません。「割れたお皿」は、もう戻らないのです。
当たり前のことです。
過去に犯してしまった後悔しきれないような失敗や失態も、です。
私も「消し去りたい」と思うような過去の出来事は、数多くあります。
しかしです。
確かに、割れたお皿のように「モノ」に起きたことを元通りにすることはできませんが、「気持ち」は違います。
「消し去りたい過去の出来事」を思い出すと、悲しかったり、情けなかったり、みっともなかったり、散々な後悔や後ろめたさがありますが、よく考えると、その経験は、現在の自分になんらかの影響をしています。
「もう、あんな失敗はしたくない!」「もう、あんな情けない気持ちになりたくない!」など、その失敗や失態が経験となり「自分のアップデート」の材料になっているはずです。
そう考えると「過去の出来事」は変えられませんが「過去に対する気持ち」は変えることができます。
過去の忌まわしい出来事を「他責」にしたり、そもそも向き合うことをしなければ、いつまでたっても「消し去りたい過去」のままで変わることはありません。
しかし、失敗や失態を「成長機会」として捉え、真正面に向き合い「自責」で反省することによって、その後の考動や習慣を変えることができれば「あの経験があったから今の自分がある」と思うことができます。
向き合いたくない失敗や過去も、自分にとって必要な「成長機会だった」と思うことができれば、過去に対するネガティブな気持ちは、ポジティブなものに変わります。
「過去は変えられる」のです。
未来は誰にもわからない、ことはない
一方で「未来」に対する考え方も大切です。
一般的に「未来はわからない」と言います。「明日のことですらわからない」というのが普通の考え方であり、いや、これは考え方というより「事実」です。
もし、分かるならば「預言者」として「特別な人」として扱われるでしょう。不謹慎に考えるなら、「数分後のレース結果」も分かるかもしれないので「馬券」を買えば大儲けですね。
現実的に考えれば「未来は誰にもわからない」のです。
毎年のように「2050年、未来予測!」のような書籍や雑誌がリリースされますが「当たった試しがない」らしいです。この手の情報は「**するとバチが当たるので、このツボを買いましょう」というロジック?とあまり変わらない「タチの悪い情報」ですね(笑)。
しかし、です。
「未来を予測することはできないが、創造することはできる」
You cannot predict the future, but you can create it.
ピーター・ドラッカー先生が遺したと言われている言葉です。
「どの馬が一着になるかはわからないけど、一着になる馬は作れる」、ということです。
この言葉についてディスカッションすると「どの馬が一着になるかの予想確率を上げることができる」「一着になる馬を作ることも確実ではない」という意味で「どっちも確率論やん」という意見が出てきます。
このまま続けると「言葉遊び」になってしまいます。
この話は、未来予測についての話ではありません。
結論は「主体的に生きる」という、心の持ち方、マインドセットの話です。
「未来はわからないから、考えてもムダ」というマインドセットなのか、「自ら望む未来に近づく」というマインドセットなのか、の違いです。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」
The Best Way to Predict the Future is to Create it.
上記のピータ・ドラッカーの言葉を改変したと言われるアラン・ケイ先生の言葉です。
アラン・ケイ先生は、パソコンの父と言われているアメリカの科学者で、まだコンピュータが高価で巨大で「共有」することが当たり前だった時代に「個人向け」という概念を提唱したと言われています。
「いつか誰かが作るだろう」という「観客の視点」ではなく、「欲しいものは作ればいい」という「演者の視点」ですね。
「見えないものを、見えるようにする」という主体的な考え方、また、その強さが、リーダーに限らず、すべての人たちにとって、とても大切だと思うのです。
もちろん「大きな風呂敷を広げて、あとは神頼み」という話とは、まったく違います。「未来を語る」というのは「できもしないことを無責任に語る」ということではないので念のため。
(関連記事)経営者のマインドセット|「可能」を前提に考動しているか?
過去に学び、未来を創る
上記の考え方を踏まえて、チームリーダーである経営者にとって大切なマインドセットをまとめると「過去に学び、未来を創る」という一言に尽きます。
会社経営は、試行錯誤の繰り返しであり、また、時に意に反して紆余曲折があるものです。
良い時も悪い時も、「自責」でその「事実」に向き合い「なぜ、このような結果になったのか?」という因果関係を学び、その学びによって、未来の実現確率を上げ、その考動習慣による信用と信頼を得て、リーダーとしての支持率を上げる。
このような心の持ち方、マインドセットがとても大切だと思う、今日この頃です。
まとめ
さて、どうですか?「過去と未来についてのマインドセット」をまとめてみました。
「Layer1:マインドセット」を整えるときの参考にしていただければ、と思います。
関連記事も含め参考にしてみてください。
もし、サポートが必要であれば、いつでも気軽に連絡ください!→「お問い合わせフォーム」
以上、お役に立ちますように!